研究成果

保護者支援を語り合うワークショップの開発

小学校若手教師支援を目的としたヴァーチャルワークショップ開発の試み

発表者植木克美・中島平・山本愛子・渡部信一
学会日本発達心理学会第35回大会(2024年3月開催)
発表者からのメッセージ本研究は,小学校若手教師支援を目的としたウェッブサイト『エデュサポネット』開発研究の一部です(植木,2020)。『エデュサポネット』は「検索による情報提供(Q&A・エピソード)と「ワークショップ参加」の2段階から構成されています。ワークショップの開催方法は,「集合型対面ワークショップ」「会議アプリケーションを用いたワークショップ」,「メタバースを用いたヴァーチャルワークショップ」(VRワークショップ)の3つを検討しています。今回は特にVRワークショップを取り上げ,この開催方法の質的評価を行いました。

小学校若手教師支援Webサイト「エデュサポネット」の開発

発表者植木克美・中島平・山本愛子・渡部信一
学会北海道心理学会第70回大会(2023年11月開催)
発表者からのメッセージ本研究では,Webサイト「エデュサポネット Educator Support Network」の質を検討しました。若手教師の学びを保障する,そして,Web上の学校教師たちのネットワークの構築に寄与できる可能性を,「エデュサポネット」が有することがわかりました。なお,ユーザビリティ(使いやすさやわかりやすさ)の向上が今後の課題であり,フリーワード検索ページにおける検索ワード,Q&A,エピソードの紐づけを再検討する必要があります。

学校教師を対象にした再教育のためのヴァーチャルワークショップの検討

発表者植木克美・中島平・山本愛子・渡部信一
学会日本教育工学会2023年春季全国大会(2023年3月開催)
発表者からのメッセージ本研究では,学校教師を対象にした再教育のための「オンラインシステム」を構築する一環として、アバタを使ったヴァーチャルワークショップを行いその評価を実施しました。評価項目は、ユーザービリティ(アバタ操作、通信状況、疲労感)とコミュニケーション(情報伝達、感情共有、ラポール形成、緊張しにくさ、心の落ち着き)、そして、ワークショップの評価を尋ねる質問の計13項目です。調査結果から、ワークショップにおけるアバタを用いたメタバースの活用可能性が示されました。

現職教師に対する再教育のための「オンラインシステム」の構築

発表者植木克美・中島平・山本愛子・渡部信一
学会令和4年度日本教育大学協会研究集会(2022年10月開催)
発表者からのメッセージ異世代教師たちが「現場の経験」を交流できる学習コンテンツをつくり、現職教師たちの再教育をオンライン化します。具体的には、①若手教師に先輩教師の経験知を伝える教材として困り事Q&A及び「悩み事対応集」を製作すること、②異世代教師たちが「現場の経験」を交流するオンラインワークショップを定式化すること、そして③ ①と②をWeb上で実装し、現職教師に対する再教育のためのオンラインシステム構築を発表しました。今後の課題として、対面性が低いとされるアバターの特徴を活かし、音声チャットによる言語的コミュニケーションが豊かなメタバースアプリケーションを活用した「バーチャルワークショップ」の開催をあげました。

異世代の教師が自分の教育実践を一人称で語るワークショップの効果

発表者植木克美・中島平・山本愛子・渡部信一
学会日本教育心理学会第64回総会(2022年9月開催)
発表者からのメッセージワークショップに参加した世代の異なる教師たち19名にインタヴュ調査を実施、ワークショップの効果を検討しました。インタヴュデータの逐語録を修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(木下,2003)を用いて分析しています。その結果、ベテラン教師の経験知が若手教師に継承されていることがわかりました。そして、この【経験知の継承】には,若手教師を気にかけ,そして<サポートしたい>というベテラン教師が持つ【世代生成】の意識が関係することがわかりました。jstage.jst.go.jp/article/pamjaep/64/0/64_378/_pdf/-char/ja/

異世代教師の交流ワークショップが若手教師に与える効果

著者植木克美・中島 平・山本愛子・渡部信一
掲載誌北海道教育大学大学院教育学研究科学校臨床心理専攻学校臨床心理学研究 第19号 5-14 2022年発刊
著者からのメッセージ本研究では、ワークショップ(対面、オンライン)に参加した若手教師4名にインタビュを行い、ワークショップの効果を明らかにしています。若手教師は、先輩教師に自分の困り事を真剣に〈聞いてもらえる〉という経験を通して、自分の困り事や考えを〈見つめ直す〉、そして大切なことを〈再認識する〉ことを経験しています。さらに、先輩教師のアドバイスや先輩教師自身の困り事の経験から学んでいることが明らかになりました。なお、オンラインによる「異世代教師の交流ワークショップ」では、話す〈タイミングが難しい〉、交流が深まらず〈“物足りない”〉など問題点が指摘され、今後の課題として残っています。https://hokkyodai.repo.nii.ac.jp/records/10964

ワークショップにおける若手教師の経験過程

発表者植木克美・中島平・山本愛子・渡部信一
学会日本教育工学会 2021年秋季全国大会(2021年10月開催)
発表者からのメッセージワークショップに参加した若手教師にインタビューを行い、ワークショップにおける経験過程を明らかにしました。若手教師は【話す行為】と【聴く行為】により、先輩教師に自分の困り事を真剣に<聴いてもらえる>経験を持っていることがわかりました。この経験を経て、自分の困り事や考えを<見つめ直す>、大切なことを<再認識する>経験をし、先輩教師のアドバイスと先輩教師自身の困り事の話しから学んだことを実行しています。

「保護者に関する悩みごと対応集」動画の製作

発表者植木克美・中島平・山本愛子・三井理恵・宮崎世司・渡部信一
学会日本教育心理学会第63回総会(2021年8月開催)
発表者からのメッセージ若手教師が気軽にアクセスし,事例や先輩教師の経験から学ぶ効果を期待できる対応集を制作しました。エデュサポネットメンバーにエピソードの執筆を依頼しました。そして、エピソードの中から、教師の多くが経験すると考えるものを選択し「シナリオ」を書き起こして、対応集を制作しています。

若手教師をサポートする経験交流型ワークショップの評価

発表者植木克美・中島平・山本愛子・渡部信一
学会日本教育工学会2020年度秋季全国大会(2020年9月開催)
発表者からのメッセージワークショップの形式的評価を行いました。参加者から、ワークショップの形式的評価を参加者にアンケート調査により行いました。ワークショップの運営、進行(時間配分、会場のレイアウト、グループ作り等)について、適切であったと評価されています。そして、ワークショップに安心して参加でき、互いに語りをよく聴き合い、主体的に活動できたと評価されています。

異世代教師たちのための経験交流型オンラインワークショップ

発表者植木克美・砂川敬惠子・三井理恵・渡部良子・中島平・山本愛子・渡部信一
学会北海道心理学会第67回大会(2020年11月開催)
発表者からのメッセージ対面(リアル)ワークショップの成果を活かし、異世代教師たちが学び合える機会を提供し、地理的壁を超え参加しやすいオンラインワークショップを考案しています。異世代教師たちのための経験交流型オンラインワークショップ

保護者支援を共に学ぶ教育者ネットワーク、”エデュサポネット”の来し方行く末

著者植木克美・氣田幸和・鎌田良子・宮崎世司・篠塚友希野・浪岡美保・倉内明子・砂川敬惠子・三井理恵
掲載誌北海道教育大学大学院教育学研究科学校臨床心理専攻学校臨床心理学研究 第18号 91-100 2021年発刊
著者からのメッセージ『保護者支援をともに学ぶ教育者ネットワーク』のこれまでの研究活動をまとめています。

AI時代の「教師」を探る

著者植木克美・大西孝志・渡部信一
掲載書籍『AI時代の教師・授業・生きる力、これからの「教育」を探る』渡部信一編著 ミネルヴァ書房 23-83 2020年発刊
著者からのメッセージ教師の経験知のうち、特に熟達教師から若手教師に伝授される経験知を取り上げ、AI時代における教師の学びを考えています。エデュサポネットが実践するワークショップの経験知をAIが学習し、インターネット経由で様々な条件を持つ全国の教師がその経験知を共有できるようするための工夫およびそのポイントを示しています。

世代の異なる教師の語り合いによる熟年教師の学び

発表者植木克美・保護者支援の経験交流研究会・川端愛子・中島 平・渡部信一
学会北海道臨床教育学会第9回大会(2019年7月開催)
発表者からのメッセージこの発表ではワークショップに参加した熟年教師たちが若手や中堅教師との語り合いを通して、そこでの学びをどのように表現しているかをアンケートの記述から検討しています。

異世代教師連携によるワークショップにおける若手教師たちの学び

発表者植木克美・渡部信一・中島 平・川端愛子・高橋道也・氣田幸和・鎌田良子・宮崎世司・篠塚友希野・浪岡美保・砂川敬惠子・三井理恵・渡部良子
学会日本教育工学会2019年度秋季全国大会(2019年9月開催)
発表者からのメッセージ世代の異なる教師たちが教職経験を語り合うワークショップの実践を検討しています。ワークショップで熟年教師の経験知が若手教師にどのように伝わるのかを明らかにしています。

小学校教師の保護者対応における変容プロセスと世代継承に関する研究

著者植木克美・渡部信一・中島 平・川端愛子・後藤 守
掲載誌北海道教育大学紀要(教育科学編)第70巻第1号 399―408 2019年発刊
著者からのメッセージ小学校の熟年教師22名に保護者とのかかわりをインタヴューしました。教師それぞれに,自分の若手期,中堅期,熟年期の3つの時期で印象に残っている保護者とのかかわりをふりかえってもらいました。そして,教職経験を重ねていく中で,保護者とのかかわりがどのように変わっていったかを検討しています。
本文を読みたい方は,次の北海道教育大学学術リポジトリURIにアクセスしてください。
http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/10534
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