エデュサポネットの研究活動では、異世代の先生たちがともに学ぶコミュニティを創り、若手の先生の学びを応援することを目指して、次の3つに取り組み、成果を上げることができました。
1 教師の世代生成と世代間交流を目指すワークショップ3つの定式化
エデュサポネットのワークショップは、若手の先生のエンパワーメントを図り、熟年の先生の経験知を若手の先生に伝えること、先生たちが経験知を相互学習できるようにすることを目指しています。集合型の「対面ワークショップ」から実践を始め、コロナ禍ではテレビ会議システムを活用した「オンライン・ワークショップ」を実施しました。そして、2022年から「メタバース・ワークショップ」を実践しています。「メタバース・ワークショップ」では既存のコミュニケーション型メタバースを使用して「仮想空間」の中の会議室でワークショップを実施しています。特に、「メタバース・ワークショップ」は場所を問わずに自分の姿を見せずに気軽に参加でき、年齢や職位に関係なく誰でも平等に相談できるという特長があることがわかりました。そして、経験の振り返りと共感的理解の促進、困難への相互支援などの学びが深まること、「参加して良かった」など満足度も高く、グループによる学びの効果を期待できることが明らかになっています。この研究を進めて、生成AIを組み入れた「メタバース・ワークショップ」の実現を目標にして研究開発を進めています。

図 3つのワークショップ
2 先輩教師の経験知を若手教師に伝えるQ&Aと「悩み事の教材集」の作成
保護者への対応を悩む若手の先生が多くいます。そこで、Q&Aと先輩の先生の経験知がつまったエピソードを作成し、エデュサポネットHP上で公開することにより、いつでもどこからでも学びたいとき、学べるコンテンツを整えました。「先輩の先生に相談出来れば良いが、必ずしもそういう環境が整っているわけではないと思うので、そういったときに頼れるものがあるのはいい」「参考になる」との評価を得ています。
3 現職の先生たちが学び直しできるオンラインシステムを構築
これまでの研究を教育者ネットワーク「エデュサポネット」のHPで公開し、現職の先生が学び直しできるオンラインシステムを構築しました。HPの主となる動線を、お悩み検索(フリーワード検索及びカテゴリー検索)→Q&A閲覧 → エピソード視聴 → (必要に応じて)ワークショップ参加、としています。